浜町SCIコラム

中国の外貨準備は世界にどのような変化をもたらすか

21日のFinancial Times電子版では、中国の外貨準備による対外投資の記事が掲載されていた。
中国首相が、中国企業の海外進出のため外貨準備を利用すると表明したものだ。

同時に、世界での輸出シェア向上を目指すとも述べたらしい。
輸出を増やせば外貨準備も増える。
その外貨準備を企業の対外投資のために使うとなれば、そこに大きな資金フローが生まれる。
これは何をもたらすのか。

記事によれば、HSBCのエコノミストの見方は、中国の外貨準備のリスク低減につながるというもの。
現在のように米ドル建ての短期証券に偏った運用をしていれば、米ドル下落、米ドル金利上昇のリスクを負い続けることになる。
急速に資産売却に走れば、自ら米ドル下落、米ドル金利上昇の引き金を引いてしまう。
中国が巨額の外貨準備を緩やかに他通貨、他種の証券に持ち替えるなら、そのリスクを緩和できるかもしれない。
しかし、それでも、世界は米ドル下落のリスクにさらされ続けるだろう。

中国政府では、支援する企業として、国有比率の高いPetroChina、Chinalco、China Telecom、Bank of China等を想定しているらしい。
記事によれば、中国開発銀行の会長の意見は、資源の豊富な発展途上国に投資されるべきというもの。
マネーゲームに巻き込まれることを嫌っての発言だろう。
また、米ドルの通貨リスクを回避するという意味でも、ありうる方針だ。

リーマンショック以来、世界のマネーは急速に収縮した。
一時の緊縮状態を脱したとは言え、かつてのように流動性過多とまでは言えない状況だ。
そこで、米国債に投資されていた資金が、他の経済に振り分けられるというニュースだ。
急激な変化ではなくとも、長期的には米ドル安の圧力になる。
そうなれば、世界第2位の外貨準備を持ち、米国債を多額に保有する日本ものんびりとはできないだろう。
むざむざ、ババを引くわけにも行かない。

では、どの経済に資金が還流するのか。
資源国、それはあまりにも月並みだ。
市場はそれをすでに織り込んでいるのではないか。

そこで、冷静になって資源国の為替レートを見てみる。
少なくとも、対円では各国の通貨は割高でないように見える。

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カテゴリー: 経済
この記事は 2009 年 7 月 22 日 水曜日 7:29 PM に 経済 カテゴリーに公開されました。 この記事へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。

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