浜町SCIコラム
忍び寄る「悪いインフレ」圧力
本日の日本経済新聞1面で、「鉄鉱石9割値上げ提示」という見出しが目を引いた。
世界の鉄鉱石海上貿易で約3割のシェアを有する、ブラジルの資源大手ヴァーレが、日本の鉄鋼各社に値上げを提示したというものだ。
過去最高水準だった2008年度を超える可能性が高い。
再び、日本経済が「悪いインフレ」懸念に見舞われている。
日本経済は長らくデフレに苦しんでいた。
いまだ量的緩和を続けているように、デフレ(ディスインフレ)に苦しんでいる。
数字の上で明確にデフレでなかったのが2008年だった。
鉄鉱石、石油など広汎な資源が急騰したのだ。
理由は新興国での資源需要の高まりだった。
今回の鉄鉱石価格の情勢も、構図は変わらない。
「悪いインフレ」では、実体市場の参加者が利益を享受できない値上げが起こる。
市場収縮に苦しむ日本の輸出産業は、これをどうやって切り抜けるのか。
また一つ、輸出産業をアンダーウェイトする理由が増えてしまった。
この記事は 2010 年 3 月 11 日 木曜日 8:00 AM に 経済 カテゴリーに公開されました。 この記事へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。