マクドナルド:不健康な食事と低い賃金

米マクドナルドが社内向けに運用しているウェブサイトが閉鎖されたとCNNが報じた。
自社メニューを不健康としたり、賃金の安さを示唆する部分があったりということらしい。

この社内向けサイト「マックリソース」は「従業員に家計のやりくりを指南する目的で開設された」という。
ところが、ここで提示された家計の例では

支出項目の中に食費やガソリン代がない
収入の欄に「2番目の仕事」という項目がある

のだという。
マクドナルドでの仕事では食べていけないことを示唆するものとして、メディアに取り上げられたという。

一方、興味深いのはメニューの健康度に関する写真:

チーズバーガーとフライドポテトと赤いカップに入った飲料の写真には「不健康な選択」という説明書きがあり、その隣のサンドイッチとサラダと水の写真には「健康に良い選択」という説明が添えてあった。

さらに、「ファストフードは自宅で料理するのに比べて手っ取り早く値段も手頃ですぐに用意できます。便利で経済的な半面、ファストフードは一般的に高カロリーで脂肪、飽和脂肪、糖分、塩分が多く、太り過ぎになる危険があります」という注意書きも掲載されていた。

この記事を読んで、米国のドキュメンタリー映画を思い出した。
2004年に製作されたこの映画では、監督自らが実験台となって撮影が進む。
1か月間、マクドナルドだけを食べ続けたらどうなるかとの実験だ。

「スーパーサイズ・ミー」というタイトルは、米国のマクドナルドに行くと、Large Sizeを通り越してSuper Sizeを勧められることを皮肉ったものだ。
実験が進むにつれ、食欲は失せ、肉体が苛まれ、最後には精神がまいってしまう。

筆者は子供のころからのマック・ファンだ。
特に、マック・フライ・ポテトはお気に入り。
しかし、この映画を見て移行、サイド・メニューはポテトをやめサラダにしている。

何事も程度の問題だ。
筆者はかつて米国で生活していたことがある。
その時びっくりしたのは、ファースト・フードのサイズ。

ドリンクはLargeを頼むと、バケツのような容器が出てくる。
店によっては、リフィルもタダだ。
ハンバーガーの大きさもなかなか鮮烈だ。
小さなバーガーもあるのだが、とにかく大きなメニューを選ぶ人がほとんどだ。
店員もそれを勧めるし、価格もそれを誘導するようにできている。
そして、ポテトの量の多さ。
トランス脂肪酸をスポンジに吸わせて食べているようなもの。

以前NHK BS1で放送されたドキュメンタリーでは、食育に尽力する若手シェフの話が紹介された。
高校で健康によいメニューを提供したところ、生徒の父兄から
 いつになったら、まともな昼食を出してくれるのか
とクレームがついたのだという。
米国では低所得者層になるほど、ポテトやトランス脂肪酸の摂取が多くなり、肥満が深刻になるという。

ハンバーガーも3食食べ続ければ体に悪いだろう。
幸い日本人はそこまで偏食でもない。
肥満に注意しつつ、日本マクドナルドの復活を応援したいものだ。