バフェット:10億ドルの懸賞支払保険の裏で思わぬ場外乱闘

バークシャーは先月、NCAAバスケットボールの試合結果を当てる懸賞が的中した場合に備える保険を販売した。
的中確度が極めて低いものの、懸賞金が10億ドルと巨額であることから注目を浴びたが、これには思わぬ場外乱闘がオマケとしてついてきたようだ。

WSJの記事を読んでみよう。
場外乱闘=訴訟に至ったのは、テキサスのSCA Promotion社とYahoo。
SCAは懸賞金支払いに備える保険を販売する会社だ。

話は2013年の夏から始まる。
SCAの会長とウォーレン・バフェット氏がランチをともにした際、高額懸賞の話題となり、バフェット氏が強い関心を示したという。
SCA会長は

NCAAのバスケットボールトーナメント全試合の勝者を当てたら10億ドルの賞金を出すというのはどうかと提案

バークシャーとSCAはYahooに売り込むことにし、バークシャーはSCAに再保険を販売することで交渉が始まったという。
ところが、この懸賞と保険については、関係者にはそれぞれの心配事があった。

 NCAA: 八百長が行われないか
 SCA: ハッカーにデータを改ざんされないか
 バークシャー: 懸賞応募者が増えて的中確率が上がりすぎないか

バークシャーは再保険を販売する際に、曲がりなりにもリスク分析を行わなければいけない。
応募者数が増えるリスクを加味して保険料の交渉に臨んだが、とうとう折り合うことができなかった。
その後、バークシャーは別の提供者を探した。
それがQuicken Loans社であり、懸賞応募者を10百万人に制限することを条件に保険契約が成立したという。

一方のSCAはYahooとの商売を進め、他の再保険会社を使って契約にこぎつけた。
そこで、Quicken Loans社の懸賞のニュース。
Yahooは同一のコンセプトが他社から発表されたことで、SCAとのプロジェクトをキャンセルした。
SCAは、Yahooがキャンセル料を支払うべきと訴えた。
Yahooは「SCAが取引の秘密維持義務を怠った」と支払い義務を否定しているという。

商売はスピード勝負とはいえ・・・
オマハの賢人も罪なことをするものだ。