ジム・ロジャーズ:日本はハイパーインフレに

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が日経ビジネスのインタビューに応えた。
日本は「必ずといっていいほど」ハイパーインフレに至ると語った。

アベノミクスについては、短期ではいいが長期では否定的との見方を示した。
日経平均は20,000円超えもおかしくないとしながら、その後のハイパーインフレの懸念を述べた。

歴史上、ミスター・アベのような金融緩和、つまり無制限に円を刷り続けてうまくいった例は1つもない。
必ずといっていいほど、最終的にハイパー・インフレに襲われるだろう。
後から振り返って、安倍晋三は歴史上、最悪の総理大臣として語られるだろう。
「あの時がターニングポイントだった」と。

アベノミクスの暗転の時期は予想できないというのも、これまでどおりだ。

それがいつかは私も答えられない。
10年後かもしれないし、20年後かもしれない。
その時には私は日本株を全部手放すだろう。

正確に言えば「その時には」ではなく、「その時までには」と言ったのだろう。

米金融緩和QEについてもQEトラップの懸念を語った。
市場のてこ入れがやめられないために、中央銀行の買い入れが続き、政府・中銀に負債がつみあがる構造を警告した。

金融緩和縮小は今のところ順調のようだが、ある時点でマーケットに混乱をもたらす。
そうすると連邦準備理事会(FRB)はそこでアクションを止めてしまう。
そうするとマーケットは落ち着く。
しばらくして再開すると、またある時点でマーケットが下がる・・・・・・。
この繰り返しだ。
つまり、金融緩和縮小がいつまでたっても終わらないから、どんどん負債が積み上がっていく。

中国についてはソフト・ランディング可能としながら、有望・凋落はまだら模様だとした。
それを見極めるために「政府の関心がどこにあるか」に注意するべきという。

ジム・ロジャーズ氏の今の一押しは巨大な資源国ロシアだ。

多くの国がロシアと本当はビジネスしたいと思っているはずだ。
だから、米国の経済制裁はうまく機能しないだろう。
制裁を課せば、ロシア市場はもっと下がるだろうけど、私はその時、また買うね。

日経ビジネス記事は、ロジャーズ氏の日本人へのアドバイスで終えている。

これから50年後、日本は確実に人口が減る。
それだけに、いろんな国で生きていけるように準備するのは大事なことだ。

概ね、先月のロイターによるインタビューと変化のない内容となっている。
目だった変化は「ハイパーインフレ」という言葉をあからさまに使ったこと。
それが強い印象を読者に与える。
消費税率のさらなる引き上げについて議論が高まる中、日経が御上に気を使ったのだろうか。
などとうがった見方をしてしまう。
そうだとすると、内容からみて「御上」とは首相ではなく財務省なのだが・・・