バフェットの承継プランに暗雲

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイにとって最大のリスクは経営者の交代である。
これを打ち消すため、バフェット氏はことある毎に承継プランは万全とアピールしてきたが、そうたやすいものでもないようだ。

バークシャーがここまで成功を収めたのには、稀有な投資家2人が手を携えてきたことが大きい。
しかし、そのオマハの賢人、バフェット氏は84歳、チャーリー・マンガー副会長が90歳。
経営の承継プランは同社にとって喫緊の課題である。
どんなにうまくやっても、交代時にはバークシャー、とりわけその株価に大きな動揺が走るだろう。
だからこそ、バフェット氏もバークシャーも承継プロセスは順調とアピールしてきたわけだ。
バフェット氏はすでに後継者候補として2名を想定している。

Bloombergによれば、この2名の運用成績がふるわないという。

トッド・コーム、テッド・ウェシュラー両氏が選んだとみられる銘柄のうち、少なくとも6つが今年1年間で株価を下げる見通し。
・・・
バークシャーのポートフォリオを分析しているメリーランド大学ロバート・H・スミス・ビジネススクールのデービッド・カシュ教授は「ざっと見たところ、コーム、ウェシュラー両氏の運用成績はS&P500種株価指数の実績を下回っているようだ」と述べた。

これまで目覚ましい成功を収めてきたバークシャーゆえに、この成績では不十分と思われるのだろう。
バフェット氏・マンガー氏の年齢を考えれば、そうそう候補者を取り換えるだけの時間はない。
次世代の2人は、この遅れを取り戻すことができるのだろうか。
それとも、バフェットの王国は経営者の交代とともに普通以下の会社に堕ちてしまうのだろうか。