【輪郭】誰が売買した? – ドル円と日本株

まだまだ当分市場は荒れそうだ。
16-17日のFOMCを控えて、これまで何が起こっていたのかおさらいしておこう。

投機筋のドル円ポジション

シカゴ投機筋ポジションは米商品先物取引委員会が公表する通貨先物のポジションのうち、商取引でないもの。
世界の為替取引を表すわけではないが、投機筋の動向を示す一つの指標だ。

ドル円とシカゴ投機筋ポジション

アベノミクス開始以降、投機筋がショート・ポジションを増やすごとにドル円相場が円安側に居所を動かしている。
どちらが原因でどちらが結果かはその時々だが、ドル円を動かすお祭りで投機筋が神輿を担いだことは間違いない。
そして今、投機筋はショート・ポジションを急激に縮小し、4月末以来の低水準だ。

為替と株のポジションの関係

海外投資家の売買とシカゴ投機筋ポジション

これは、シカゴ投機筋ポジションと東証・名証での海外投資家売買状況を示したもの。
ここに来て、外国人は日本株売り・円買いを行ったように見える。
これには2つの解釈がある。

日本株買い・円売りの巻き返しが起こった。
アベノミクスが始まった時、海外勢は円安と日本株の回復を期待した。
日本株を買う一方、円の下落をヘッジするため、円売りポジションを同時に取った。
今回リスク量を減らすのに日本株を売ったため、同時に円売りポジションも解消される可能性が高くなった。

実は、この関係は最近しばらく顕著ではなくなっていた。
アベノミクス中盤、株高の主役が海外勢でなくなっていたためだろう。
最近の雪崩を打った売りによって、再び海外勢が主役に戻ってきた。

もう一つの解釈は単純。
アベノミクスをストーリーとするトレードはそろそろ終わりと見た可能性だ。
企業収益の成長もさすがに鈍化せざるをえない。
さらに大きな円安を誘導することは不可能ではないだろうが、今後は国際社会から厳しい目で見られるだろう。
米国は利上げを覚悟しつつあり、中国は人民元高に耐えられなくなっている。

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