2015年の回顧

今年は歴史の転換点を感じさせる年となった。
コラム記事とともに回顧しておこう。

<1月>
ピーター・シフ:スイスの遅すぎた勝利
スイスがついにフラン安誘導をあきらめ、その傷跡がクローズ・アップされた。

<2月>
モハメド・エラリアン:流動性の幻想が醒める時・・・
モハメド・エラリアン氏は、世界に溢れている流動性が消滅し、株式市場が急落する懸念を語った。

<3月>
ビル・グロス:米国も通貨戦争に参戦すべき
米ドル独歩高が進む中、米経済へのマイナス面を語る声が増え、為替の転換点の兆しが感じられた。

<4月>
レイ・ダリオ:先進各国は長期停滞の中にある
バーナンキ元FRB議長とサマーズ元財務長官の論争にレイ・ダリオ氏が参入、注目を浴びた。

<5月>
バイロン・ウィーン:米国株はファンダメンタルズが決めるフェーズに
楽観的な予想で投資家を喜ばせてきた著名ストラテジストも金融相場の終焉を認めた。

ジャパン・プレミアムと2枚のババ
リスクというほどではないが、邦銀のドル調達にジャパン・プレミアムが課され始めた。

<6月>
ビル・グロスの売り崩し-ドイツの次は中国
ドイツ国債の下落を的中させた債券王は、次の崩壊は中国と予想した。

黒田総裁の円安発言の真意
黒田総裁は実質実効為替レートを引いて、これ以上の円安は進みにくいと語り、ドル円125円にシーリングが出来上がった。

とてもいやな気配
世の中にいくつか不吉な兆候が見え始めた。

<7月>
レイ・ダリオ:投資できる先はなくなった
史上最高のヘッジ・ファンド・マネージャーにも投資先はなくなった。

<8月>
河野龍太郎氏:人民元切り下げが暗示する資産価格の行く末
中国が人民元切り下げを発表、相場は大荒れに。

レイ・ダリオ:FRBはQEを再開する
ダリオ氏までもが、FRBは一旦利上げを実施しながらQEに回帰すると予想し始めた。

<9月>
金融チャンネルの珍しくてタイムリーな推奨
日頃は儲け話を紹介している金融メディアの報道にメンタル・ケアを推奨するものが増えていった。

<10月>
ゴールドマン・サックスの第3次世界金融危機宣言
米証券界のリーダーまでもが新たな金融危機の到来を告げている。

<11月>
リスク、人間の本性、経済予測の未来
グリーンスパン元FRB議長は著書の中で高インフレの到来を不可避と書いている。

明治初期の不換紙幣増発
日本の量的緩和政策には高橋是清以外にも先例があり、後にやはり悲惨なつけを支払っている。

モルガン・スタンレーが予想する2016年の衝撃
「あと一つ大きな衝撃があればそれで、世界的な景気低迷が訪れる」との予想は、条件が緩すぎて回避できないように思えた。

<12月>
ローレンス・サマーズ:利上げが不況到来に間に合わない
近いうちに不況となる可能性が高いが、政策金利には十分に下げるだけの余地がない。

ガンドラック、グロス、アイカーンがハイ・イールド債に警鐘
ハイ・イールド債ファンドが実質破綻し、市場が大きく動揺した。

貯蓄余剰をめぐる債券vs株式の争い
四半世紀超に及ぶ貯蓄過剰・金利低下局面が終わり、低金利が続くのか金利上昇に転ずるのかが議論されている。

FRBの金融政策がついに方向転換する重要な転換点となった今年。
ボラティリティ増大が市場の関心事となった。
このボラティリティ、今のところ鎮静化する気配は見えない。
中央銀行が抑え込む政策をとりやめたのだから当然だ。
来年も眠れぬ夜が続きそうだ。