ガンドラック:金融緩和が供給過剰を生み出した

新債券王ことDoubleLine CapitalのJeffrey Gundlach氏が、市場下落の継続を予想しているとReutersが伝えた。
原油市場の供給過剰は、ゼロ金利政策に原因があると分析した。

下落は当分止まらない

新債券王はハイ・イールド債市場の底入れが当分ないと予想した。
ボラティリティ指数が40を超えることが底入れの目安だという。
下落が止まらない市場をこう表現している。

今は清算サイクルにある。
好まれていたすべてのものが売られている。
「勝者のメンタルを売れ」だ。

金融緩和が需給ギャップを拡大させた

市場関係者の間で、現在の下げの本当の要因についての議論が盛んだ。
多くの人は中国と原油を挙げてきた。
中国と原油なら、そこで起こる不幸は多くの人にとって他人事ですんだ。
それが徐々に、より深刻なストーリーに変化しつつある。

ゼロ金利政策が引き起こした過剰投資によって、原油は供給過剰に陥った。
だが、現在の混とんの原因は、原油相場の崩壊ではない。
本当の原因は、世界経済の鈍化の兆候が見られることだ。

この分析の意味は重い。
もし本当に原油の供給過剰がゼロ金利政策の副作用であるなら、他のすべての実体経済にも同様の構図が存在する。
程度の差こそあれ、ほとんどの財・サービスの市場で供給過剰が表面化していく可能性がある。
つまり、需給ギャップを埋めるための非伝統的金融政策が、需給ギャップを拡大したことになる。

利上げは頓挫する

ガンドラック氏は昨年12月のFRB利上げ前、「利上げすれば別世界に迷い込む」と警告していた。
それが実現した今、FRBの見通しの甘さと金融政策を厳しく批判した。

市場はFRBを軽蔑しつつある。
FRBは利上げについて表現を緩めるべきだ。
FRBのドット・プロットは8回の利上げを示唆しているが、実現しない。

ガンドラック氏は年初のBarron’sラウンド・テーブルで「FRBはあと1回利上げしたら利下げに転じる」と予想している。