エラリアン:世界経済の将来は2つに1つ

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏はCNBCで、世界経済が将来を先食いする時代が終わったと述べた。
超長期の金利低下がこれまで将来の果実の先食いを許してきており、今後はそのつけを払わされるという主張。

最近、ジム・ロジャーズ氏は「35-36年分のつけを払わされる」と発言している。
先食いしてきたつけを払わなければいけないという単純明快な予想だ。
それと同様のことをエラリアン氏が言っている。
エラリアン氏は、今後3年のうちに

  • 実態を金融資産の価格や成長率に追いつかせるか
  • 世界的不況と金融秩序の混乱に陥るか

のいずれかが起こると予想する。
その根拠は、FRBによる操作が終わりつつあるからだ。

今までの路線は終わりつつある。
中央銀行が経済を決めるのをやめ、経済自体がその将来を決めるようになる。
何が起こるかはまだ決まっていない。
T字路が待ち受けており、そこで正しく選択する機会が与えられている。

米国の非伝統的金融政策が適切であったなら、それは経済を押し上げてきたことになる。
それを取りやめた後も、実態が金融資産の価格や成長率と乖離しないですむものだろうか。
自然とそうした疑問が浮かぶ。

FRBが非伝統的金融政策の出口を模索している。
しかし、エラリアン氏は、後手に回ったと分析する。
危機対応だったはずの非伝統的金融政策をあまりにも長く続けてしまったと指摘する。

FRBは待って待って待った。
皮肉なことに、経済は立ち直ったが、自由にはならなかった。

経済回復という本来の目的は実現した。
しかし、かわりに市場の過熱という桎梏を科されてしまった。
FRBは今年4回の利上げをもくろんでいるが、現実を見る限りせいぜい2回ではないかとエラリアン氏は語る。

エラリアン氏は、金融政策のダイバージェンスが進む中、為替市場が「唯一のショック・アブソーバー」になっていると指摘する。
結果、資産価格とともに為替市場も荒れる。
投資家は、こうした「2016年の物語」に慣れるしかないという。

各国中央銀行は弾が尽き、成長は緩いままだ。
試せることは少ないが、道は山あり谷ありだ。
車に乗っているべきかどうか悩むところだ。
何か準備しておくべきだ。

こうした大荒れの市場では、保有資産の20-25%は現金で持ち、先々の選択の余地を確保しろという。
その上で、辛抱強くチャンスを待つよう勧めている。
具体的には、正気を失った3分野:
・ジャンク債
・エネルギー
・新興国
を挙げたほか、公開市場の一部で魅力的に見え始めたところがあると指摘している。