レイ・ダリオ:金融政策は無力化しヘリコプター・マネーが動員される

世界最大のヘッジ・ファンドBridgewater AssociatesのRay Dalio氏が各国中央銀行の金融緩和強化を予想した。1)
マイナス金利・債券買い入れが強化されるが効果は限定的と、顧客向け書簡で明かしている。

  • FRBがQEを再開しようと効果は薄くなっていく。
  • 日銀とECBはすでにマイナス金利を導入しているが、影響力を失っていくだろう。

と金融政策を悲観視している。
ダリオ氏は現在の資産価格下落の主因を2つ挙げている:

  • 通貨戦争による投資家のリスクの増大: 
    利下げ余地がない国で、経済のボラティリティを回避するため通貨安政策が強化されるだろう。
  • 多くの国が長期債務サイクルの終局にある。

こうした環境では、投資家は通常より低いリターンと高いリスクを覚悟しないといけないと説く。2)
一方で、金融政策は、古典的な財政・金融政策の次元を超えたものになると予想する。

政府の財政支出は中央銀行でマネタイズされ、その現金が国民に直接配られる。
つまり、ヘリコプター・マネーだ。
この結果、次の2つの間に落ち着くだろう:
・国民にお金を配る
・支出を動機づける

(出典)
1) CNBC (2016), 「Ray Dalio: Expect lower returns, higher risk」, http://www.cnbc.com/2016/02/17/ray-dalio-expect-lower-returns-higher-risk.html (参照2016/2/18)
2) Economic Times (2016), 「’Helicopter money’ might help U.S. economy: Bridgewater’s Ray Dalio」, http://economictimes.indiatimes.com/news/international/business/helicopter-money-might-help-u-s-economy-bridgewaters-ray-dalio/articleshow/51035836.cms (参照2016/2/18)