春日電機 (6650) 迷走(8)ついに社長が辞任

長い混迷の中、ようやく、問題の震源地であった社長が辞任することとなった。
あまりにも遅い辞任であった。

2008/12/22 代表取締役及び取締役辞任に関するお知らせ

代表取締役と取締役2名が辞任すると開示した。
辞任するのは
 ・代表取締役 篠原猛氏
 ・取締役 大槻洋
 ・取締役 佐藤將

辞任理由は作文に迷いのない内容だ。
アインテスラに対する貸付と仕入商品について特別損失を計上したこと。
監査法人から種々の問題点を指摘され、コンプライアンスを含む再発防止策を対応協議してきた結果、張本人である篠原氏が、特別損失の経営責任・再発防止のため、辞任することとなった。
取締役佐藤氏・大槻氏についても、特別損失の計上を回避できなかった経営責任・再発防止のため、辞任する。
大槻氏はアインテスラから派遣された取締役(有価証券報告書では経営企画室担当)。
佐藤氏は生え抜きの常務取締役。

取締役が辞任し次第、裁判所に対し、仮取締役の選任を申し立てていく予定という。

本件は、不適切なコーポレートガバナンスの恐ろしさを感じさせる事例だった。
春日電機の内部では、篠原氏が暴走していくことを目の当たりにして、当然ながら早期から危惧する向きがほとんどだったのだろう。
しかし、それを制止することもできず、結果、会社の知らないところで、社長が独断で不明朗な商取引・金融取引を行うことを許してしまった。
さらには、第三者の企業との間で係争を引き起こしてしまったのである。

裁判所より、見識のある人物が仮取締役として選任されることを祈りたい。

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