ジム・ロジャーズ:人生で最悪の弱気相場になる

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏は、Brexitが人生で最悪の弱気相場の引き金を引くと語っている。
背景にはリーマン危機後も膨張し続けた債務にあるという。

ロジャーズ氏は、人生で最悪の弱気相場が到来すると警告する。
膨大な債務がリーマン危機を引き起こしたのに、全体の債務は削減されていない。
逆に、危機後も膨張を続けている。

株式市場にも凶兆が見え始めたという。

「米国株は18-24か月横ばいだ。
ディストリビューションと呼ばれるものだ。
ディストリビューションが1年半続くと、通常は悪いことが起こるものだ。」

ロジャーズ氏はBrexitの顛末について「悪いシナリオ」を用意している。
スコットランド・北アイルランドが英国から離れ、金融機関が欧州大陸に移転することでロンドンの影響力が低下するというものだ。

「英国はすでに膨大な対外債務を抱え、貿易収支や国家予算にも問題がある。
最悪、英ポンドは消滅する。
英国は、スペイン・ポーランド・イタリアと似たような国になる。」

ロジャーズ氏は、英国の事態がどんどん悪化し、株価は大きく下げると警告する。
しかし、厳しいのはEUの方も同じだ。

「EUは見てわかるように、将来なくなる。
通貨ユーロは見てわかるように、将来なくなる。」

ロジャーズ氏のポジションは、米国株をショート、中国株をロング、農産品コモディティをロング。
将来何が起こってもうまくいく布陣なのだという。
「危険な時代がやってくる」と予想し、その中で「自分がうまくやれるよう祈っている」という。

為替についても、選択肢は多くないという。

  • ユーロはポンドより厳しい
  • 米ドルをロング
  • 円とスイス・フランへの消極的見方はやや改善

「もはや、健全な通貨は多く残っていないんだ。
政治家によってほとんどの通貨は台無しにされてしまった。」