エラリアン:日銀の金融政策は効果なし

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏は、米10年債利回りが1%を割り込む可能性があると語る。
火曜日に1.375%で終えた後の発言。

エラリアン氏は、米10年債利回りが1%を割り込む可能性はあるかと尋ねられ、可能性はあると答えている。

「理由は簡単だ。
私たちは経済の行先をコントロールしているが、もはやイールド・カーブはコントロールしていないからだ。
米イールド・カーブは欧州に翻弄され、欧州の経済の行方に翻弄され、欧州の政策の行方に翻弄されているからだ。」

エラリアン氏は、米経済の実力を2.0-2.5%成長と見ており、デフレにはないと考えている。
長期(名目)金利が経済の(名目)成長率を反映するとすれば、現状の低水準は絶対的な観点からおかしいことになる。
しかし、海外(日独)との相対的な観点においては、米国はまだまともな方なのだ。
エラリアン氏は、この絶対的観点からのおかしさについて危機感を持っている。

「国内の経済状況とイールド・カーブの間に大きな断絶がある。
イールド・カーブは多くの資産価格を決める要素だ。
この断絶が何かはわからないが、おそらく将来、経済と金融の間のさらなる断絶を生むのだろう。」

エラリアン氏は、株式が債券・為替・金融・不動産の市場から完全に乖離したと語る。
中央銀行が低金利を維持し、金融市場のボラティリティを抑制し続ける限り、乖離は続きうるという。
しかし、最近は金融政策の効果が逓減し、市場も政策決定者への信頼を失っている。
日本銀行の金融政策については「効果がない」とまで言っている。
もしも乖離がなくなるのなら、株価が実体経済に寄せてくる、つまり、調整が起こる。
これを防ぐには実体経済の底上げが必要になる。
エラリアン氏は、金融政策への過度の依存をやめ、包括的な政策パッケージが必要と語った。

投資戦略については、エラリアン氏は今後もボラティリティの高い状況が継続すると見て、押し目に慎重に銘柄を選ぶべきという。
バランスシートが健全で、プラスのキャッシュフローなど、厳選に厳選を重ねているとした。

その他、欧州の金融システムは大きなリスクであり、注意が必要と語っている。