エラリアン:貿易協定次第では英ポンドはパリティも

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏は7日、Brexitの方法を誤れば英ポンドが1ポンド=1米ドルまで下落しかねないと語った。
7日の相場は1ポンド=1.28米ドル。

エラリアン氏は、あくまでリスク・シナリオと断った上で、「政治家が英・EU間での十分な自由貿易協定を含む包括的な道筋を実現できなければ、英ポンドは米ドルと等価(パリティ)に向かって下落する」と予想した。
根拠はBOEのジレンマだ。

「英国民投票後の経常収支・資本収支を勘案すると、英ポンドの先行きは極めて不透明だ。
特に、BOEは事態を収拾するために利上げできる状況にはない。」

Brexitとなれば、経常収支は悪化、資本は海外へ逃避しかねない。
いずれも英ポンドには悪いニュースとなるが、BOEは利上げでポンド安・資金流出に対応することができないと言っているのだ。
結局、ポンド相場は、新たな英・EU間の貿易のあり方によって決まってくることになる。

足元の市場の混乱がくすぶり続ければ、短期的にはBOE利下げの可能性の方が高い。
言うまでもなくポンド安を招くことになり、その先に市場最安値水準であるパリティが見えてくるという。

(出典)
1) CNBC (7/7/2016), 「El-Erian: Sterling may hit dollar parity without a good Brexit plan」, http://www.cnbc.com/2016/07/07/el-erian-sterling-may-hit-dollar-parity-without-a-good-brexit-plan.html (参照7/8/2016)