ガンドラック:S&P 500は跳ね返されるかもしれない

新債券王ことDoubleLine CapitalのJeffrey Gundlach氏がウェブキャストで、米国株の方向性について語った。
米国債が跳ね返されたように、米国株にも高値圏から跳ね返される可能性があると指摘した。

ガンドラック氏は、米国株が現在の高値圏から離れることになれば、売り方に大儲けのチャンスが生まれると予想した。
実際、S&P 500に逆張りしているという。

「S&P 500指数の小幅な新高値は跳ね返されるかもしれない。
米国債で起こったのと同じように。」

一時は1%を切る可能性さえささやかれた米長期金利も、市場が落ち着きを取り戻すにつれ持ち直している。
最近の債券高・利回り低下について、ガンドラック氏は盛んに警告していた。
株が下げているから国債を買うのはリスクが大きいとし、国債より金の方がリスク回避に適しているとしていた。
ガンドラック氏は、短期的なベース・シナリオとして、米長期金利を1.7%と想定している。

興味深いのは、ガンドラック氏が想定している株式と債券の相関だ。
米国債が跳ね返されたと同じように、米国株も跳ね返されるかもしれないとの類推は、両者間の正の相関がありうることを暗示している。
これは、伝統的な逆相関(トレード・オフ)のイメージとは逆のものだ。
こういうことが起こりうると考えられている点だけは忘れないでおきたい。

ガンドラック氏は、「欧州の銀行システムが破綻に向かっている」と指摘し、債券や株式より金を薦めている。
そして、ドイツ銀行株が瀕しているような1桁株価が、何かの引き金を引きかねないと示唆する。

ガンドラック氏は、年初から持ち直してきているハイ・イールド債にも懐疑的だ。
理由として、回復のペースが徐々に鈍ってきている点を挙げた。
投資するならハイ・イールドよりも、新興国債券がいいとしている。

(出典)
1) Reuters (7/12/2016), 「’Big money’ to be made if stocks fail to stay near current highs: Gundlach」, http://www.reuters.com/article/us-funds-doubleline-gundlach-idUSKCN0ZS2QQ (参照7/13/2016)