ジム・ロジャーズ:チャンスは人生に何度もない

The Streetがジム・ロジャーズ氏の投資の教訓について書いている。
着眼・選択がなかなかいいので紹介しておこう。

紹介されているのは、ロジャーズ氏が世界中をオートバイで冒険した後に出版した本『Adventure Capitalist』の2か所。
ロジャーズ氏の日頃のエンターテインメントを意識した推奨とは少々違う趣がある。

バリュー投資とカタリスト

クォンタム・ファンドをジョージ・ソロス氏とともに立ち上げたロジャーズ氏。
ヘッジ・ファンド的な手口を想像しがちだが、実はそうではない。
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「買ったら永遠に持ち続けたい。
投資で保有するようになったものはすべて、株を安く買ったか、私がとても安いと思ったかしたものだ。
仮にしくじったとしても、安く買っておけば、大きな損にはならないだろう。」

名前を明かされていなかったら、ウォーレン・バフェット氏の言と勘違いしそうだ。
ロジャーズ氏は、実はロング・オンリーを理想としている。
伝説のヘッジ・ファンド・マネージャーなのにだ。
さらに、バフェット氏と共通するのは、バリュー投資の罠への認識だ。

「しかし、ただ安いから買うと言うのは十分じゃない。
その投資対象が永遠に安いままにおかれ続けるかもしれないからだ。
何か前向きな変化が起こっていなければならない。
2-3年のうちに、誰もが前向きな変化とわかる何かが起こらないといけない。」

割安だからお買い得というわけではない。
永遠に割安な銘柄は、少なくともキャピタル・ゲインに恵まれない銘柄である。

チャンスは人生に何度もない

ロジャーズ氏は、投資のもつ神経戦の一面も指摘する。

「成功する投資家は、いつもは何もしない。
そうした投資家が動くのは、どこかの隅にお金が転がっているのを見つけた時だけだ。」

投資には間違いなくギャンブルの側面がある。
その色彩が濃くなると、投機と呼ばれたりする。
ギャンブルの楽しさから頻繁に売買を繰り返せば、同元に寺銭を上納するだけだ。
ロジャーズ氏は、極めて現実主義的な見方をしている。

「珍しい状況にあるのでなければ、買ってはいけない。
お金が転がっているというのは、人生で何度もある話ではない。」

(出典)
1) The Street (7/19/2016), 「Two Timeless Investing Lessons from Jim Rogers」, https://www.thestreet.com/story/13644024/1/two-timeless-investing-lessons-from-jim-rogers.html (参照7/20/2016)