【輪郭】試されるリフレのロジック

試される主流派のロジック

FRBはこれまで《金融緩和 → 物価上昇 → 経済改善》とのメカニズムを信じて政策を運営してきた。
しかし、その片方のリンクが怪しくなってきた。
これは金融政策の有効性の限界を示すとともに、財政政策や構造改革への待望論が高まる可能性を示唆している。

仮に、他の政策を動員して物価上昇が実現したとして、次に問われるのはその持続性と効果だろう。
政策対応の手を緩めれば物価が下がってしまうのでは単なる先食いであり、基調的改善とは言えない。
また、もう片方のリンク《物価上昇 → 経済改善》がうまく働くのかも重大なポイントだ。
物価が上昇すれば、全体のパイは増えるのか。
全体のパイが増えれば、津々浦々までの分配が実現するのか。
仮にうまく働かないなら、物価上昇はそもそも国民の幸福に資さないことになる。


山田泰史山田 泰史
横浜銀行、クレディスイスファーストボストン、みずほ証券、投資ファンド、電機メーカーを経て浜町SCI調査部所属。東京大学理学部化学科卒、同大学院理学系研究科修了 理学修士、ミシガン大学修士課程修了 MBA、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。

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