ローランド・ベルガー創始者が新しい格付機関の設立へ

ロイターによれば、ドイツのコンサルティング会社ローランド・ベルガーの創始者が新しい格付機関の設立を準備している。
透明性などの面で3大格付機関に対する批判が高まっていることに対するアクション。

今般格付機関に対する批判が高まっているのには当然の面もある。
しかし、格付機関側にも言い分はあるのだろう。
多くの政府関係者からの批判は、自分たちの無策無為の責任逃れの面もあるだろう。
また、格付は過度に変動しないようにするためにあえて適時性を犠牲にしている。
株価が日々変動するのに対し、移動平均線は少し遅れて滑らかに動くようなものだ。

さまざまな批判が言われる中、特に重大なのは「誰に雇われるか」だろう。

ベルガー氏らは欧州の政府、企業、中国やアラブ諸国からの支援を得て、3億ユーロほどの資金を調達すべく働きかけている。
形態は非営利団体または財団を考えているようだ。
これまでの格付機関が発行体からフィーを取っていたのに対し、この新たな格付機関は投資家からフィーを取る。
投資家からフィーを取ることによって、正確な格付を提供しようという動機づけになるという。
格付に誤りがあれば、損害賠償責任を負う覚悟ともいう。
従来の格付は発行体から依頼されて出された単なる「意見」に過ぎなかった。

新たなモデルは成功するのか、実験が始まる。
投資家は本当に情報にお金を払うのか。
発行体は新たな格付機関にどのような情報を渡すのか。
これまで発行体は格付機関を特別扱いして、一般の投資家には出さない情報も出してきた。
投資家サイドに立つ新たな格付機関を発行体はどのように扱うのか。

成功の可否は分からないが、日本にそのような気運がないのが心配だ。
日本の投資家に元気がなさすぎるのではないか。