円高か?円安か? 為替と金利差の暗示するもの

日銀総裁が、ドル円為替は2年物国債金利の日米格差と連動性があると言っていた。
ならば、そこから為替を占うのが初めの一歩だろう。

ドル円相場と日米2年債金利差

2年もの国債の利回りについて、米国-日本を計算し、ドル円為替と並べて示してみる。

なるほど、両者の連動性は一目瞭然だ。
日米金利差が拡大すると、少し遅れて円安ドル高に振れる。
円キャリーでドル資産に投資するというイメージに重ねれば、直感通りの方向性だ。

それでも悩む市場関係者たち

目下、米国金利は上昇に転じている。
特にインフレ懸念が高まる中、QE3実施より早期引き締めに流れが変わりそうだ。
ならば日本はどうか。
米国に比べれば、日本の金利上昇は相当に遅れそうだと見る向きが多いのではないか。
だとすれば、日米金利差は拡大と見るのが大勢だろう。
しかし、ドル円市場は82-83円で足踏みを続けている。

日米ともに抱える懐の事情

両国ともに、金利上昇を容認できない事情がある。
いずれも財政問題を抱え、金利の上昇は国債の急落を招きかねない。
だから、量的緩和で金利を低くねじ伏せている。
金利差は拡大しても、それほど大きくはなりえない。
市場の崩壊でもない限りは。

金利が上昇するのは米国か、日本か?
日米の国債市場が同時に低迷するようなことがありうるのか?
メリハリのない格差の中で為替はどう動くのか?
当分、投資家の悩みは尽きない。