自民党政府の不作為(2)懇願する政府

政府が、民間企業に対して異例の要請を行っている。
経済団体の首脳に、賃上げと雇用の安定を要請している。
長く続いた日本経済の低迷により、金融政策・財政政策ともにマージンのない状況の中での窮余の策なのだろう。
雇用の安定はともかく、賃金水準についての要請は、経営者としても応じる選択肢が乏しいだろう。
それほど、経済は低迷し、個人だけでなく企業も疲弊し始めている。

自民党政府の不作為が続く。
もちろん、財政出動してばら撒きをされては困る。
ようやく道路での無駄遣いに歯止めがかかりつつある中、針を逆回転させるのはご容赦願いたい。
一方で、雇用調整が真っ先に進んでいる非正規社員に対する救済などは、是非ともお願いしたいところだ。
本当に困っている人に、効率よく行き渡るような援助であれば、景気対策としての効果は度外視しても、積極的であるべきだろう。

日本経済は不運だった。
自民党政治が末期を迎えつつある中、その終焉がほんのわずか遅れたことで、機動的な景気対策を講じられない状況を助長してしまった。
残念ながら、仮に民主党政権が実現しようとも、向かい風が緩まることはないだろう。
それでも、現政権の不作為には腹立たしい気持ちを感じている人は多いのではないか。

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