日本企業の淘汰が始まる

日本企業の資金繰りが安定してきている。
確かに、100年に一度の経済危機にしては、一部セクターを除いてさしたる倒産もなかった。

政府・日銀の金融政策がうまくいった証だろう。
政府は、日本政策投資銀行ら公的金融機関を通して、日本企業の資金繰りを支えてきた。

しかし、ここで支えられてきたのは当座の資金繰りにすぎない。
日本企業の淘汰は、これから始まるのだろう。
為替だけを見ても、環境の変化は大きい。
つい最近まで1ドル110円だったものが、95円になっている。
この為替水準でも
 ・生き残れる
 ・生き残れるよう順応できる
企業とはどのような企業だろう。

淘汰の引き金になるのは、おそらく、金利の上昇だろう。
事業体質の順応ができない企業のうち、財務体質も悪い会社は、最初に市場からの退出を迫られる。
金利が上がり、経常損益が悪化し、同業との競合についていけなくなる。

同様の現象は、日本独自の金融危機の際にも起こった。
株式市場が再び信用リスクに敏感になる局面が訪れるだろう。