UBS:経済成長がなければスタグフレーションから「アベゲドン」に

UBSのCIOを務めるAlex Friedman氏がCNBCで語った。
アベノミクスが経済成長のモメンタムを維持できなければ、日本はスタグフレーションに陥るというもの。

(抄・意訳)

資産価格でインフレが起こっても実質成長が得られないスタグフレーション・シナリオが起こりうる。
最終的には実質成長に期待することになるが、日本の場合はそれが可能かどうかかなり疑問だ。

成長が実現しなければ、潜在的にはハルマゲドンがやってくる。
アベゲドンというべきか。
このシナリオでは、日本の債務レベルの持続性について投資家が疑問をつのらせ、国債からの衝動的な回避が起こる。
そのような状況では、日本の政府債務対GDP比率は現在の226%から上昇し300%を超える。
10年もの国債は0.86%から上昇し5%を目指す。
これが金融システムを深刻に蝕み、地方銀行の資本はひどく毀損する。

アベノミクスを評価するには数年待たなければならない。
先のワースト・シナリオは数ヶ月で起こることではない。

インフレ率がゼロ近傍にある限り、債権からの衝動的な回避は起こらないだろう。
短期的な売りは日銀の買いオペで吸収される。

これからの6か月のホライズンで、日本株を少々増やすつもりだ。
その間も、長期的な経済の変化に気を配っていく。

日本株がさえない。
今日発表の成長戦略も、実質成長をもたらすはずのものだが、新鮮味・実行可能性に欠けるとの印象だ。
今日の日経平均は午後から一本調子で下げ、終値も500円以上の下げとなった。
新鮮味はともかく、実行可能性が本当に欠けているなら、UBSによればスタグフレーションがやってきて、債券市場が崩壊しアベゲドンが起こることになる。

筆者はリフレには反対の立場で意見を述べてきたが、絶対反対というわけではない。
国家が皆の意思(選挙)で決めたことなら、それを皆で進めて行くのが道というものだろう。
そう考えると、株が下げたからと言って、すぐさま懐疑論が蔓延するのも政権には気の毒だ。
とは言え、政治とは結果で判断されるべき重い仕事である。

庶民はどう投資をすればいいか。
金利上昇にベットするアイデア(2)国内の投資信託の活用で述べたように、国債のショート・ポジションを取るのも一つの策だろう。
しかし、今はあえて日本株を考えてみたい。
日経平均が現在の13,000円から12,000円を目指すことになるようなら、株価は異次元緩和のスタート・ラインに戻ることになる。
市場全体では面白みに欠けても、個別銘柄なら面白いものもあるはずだ。
もちろん、それもアベゲドンが始まる前までの勝負になるのだが。