EPS希薄化分析, accretion/dilution analysis

M&A取引によって既存株主のEPS(1株当たり利益≡当期純利益÷発行済み株式総数)がどれだけ希薄化するかの分析。
現株主から見て、利益が希薄化しないための買収価格や統合比率の範囲を定量的に示す。
当該M&Aについて、既存株主から賛同を得、第三者からの介入を予防することを目的にする。

具体的な手順は、
1. M&Aの両当事者の連結当期純利益を推計する。この利益には、各種シナジーを織り込む。
2. 連結された新会社の発行済み株式総数を計算する。
3. 1と2の結果から、Pro FormaのEPSを計算する。
元のEPSより大きければAccretion(増大)、小さければDilution(希薄化)となる。
EPSが増大/希薄化しない買収価格・統合比率のレンジを逆算する。

前の記事

リパトリエーション, repatriation