【輪郭】2026年 3つのシナリオ

近年すっかりさぼってきたが、かなり前まで人気コンテンツだった、長期投資見通しを復活させてみたい。
ただし、かなりカジュアルな形で。

2026年以降のシナリオ

弊社は経済・市場について独自の見通し・予想を提示していない。
ただし、特に市場や投資を論じる上でシナリオなくして議論するのは難しい。
そこで、いつも3つ程度のシナリオを仮に持つようにしている。
主に米国株、特にS&P 500で表現するシナリオだ。

弊社は米国株投資を主業とはしておらず、むしろ忌避する傾向がある。
主業は日本株(主に中小型株)バリュー投資だ。
それでも、日本株は米経済・米市場の影響を大きく受ける傾向があるため、シナリオはS&P 500を中心にイメージするようにしている。

シナリオ1)ベースケース

米国をはじめ経済がそこそこ良好で、米国株が年10%程度上昇していくシナリオ。

これはベースケースだが、メインシナリオとは考えていない。
ある意味で平凡または平均的なシナリオと考えており、あとの2つのシナリオをイメージしやすくするためのシナリオである。
平凡、平均的だとは思うが、このシナリオ通りになることはむしろ稀だ。
市場には常にサプライズがあるものだからだ。

シナリオ2)ブーム&バスト

2026年も米市場は好調でインフレも落ち着き、米国株が一時的に20-30%またはそれ以上上昇するシナリオ。

米経済の足下が堅調で、金融・財政政策も拡張的となれば(バブルかどうかは定義によるが)さらに急騰が進む可能性がある。
その場合、年後半から2027年中に株価がピークを打つのではないか。
「山高ければ谷深し」のとおり、この場合は弱気相場に転換し、30-40%程度のドローダウンをイメージしている。

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