【メモ】インドの株式と長期金利

昨日計算したオープン外債の予想利回りでたまたま最高値になっていたインドについて投資環境をチェックしておこう。
インド・ルピーは先日、過去最安値を更新し、初めて1ドル70ルピー台をつけたばかりだ。

まずは、新興国不安で下落が続く為替から。
下記グラフで上方がルピー安であり、ルピーが長期的に減価してきたことがわかる。

米ドル/インド・ルピー相場
USD/INR相場

次に株式。
こちらも右肩上がりで、史上最高値を切り上げてきたことがわかる。
ただし、この株価はルピー建てであり、ルピー自体が(上述のとおり)減価していることから、円やドルに換算しても順調に上昇しているわけではない。

インドBSE Sensex 30指数
インドBSE Sensex 30指数

ならば、債券はどうなのか。

インド10年債利回り
インド10年債利回り

長期金利はひどく低い水準ではない。
それでも、こうした弱い通貨では金利上昇の心配が付きまとう。
インド債券への投資(為替ヘッジなし)では、ルピー安もリスクだし、金利上昇もリスクである。
ただし、7月の時点ではあるが、OECDは2028年のルピーについて現在より上昇を見込んでいた。

最後にインド債券に投資する国内投資信託を示す。
過去のパフォーマンスの悪さが、通貨下落・金利上昇という過去の厳しい環境を物語っている。

主要なインド債券投資信託
主要なインド債券投資信託