【グラフ】インフレの時代に株価はどう振舞ったか?

以前、1970年代の米国株市場がどう推移したか、グラフで示したことがあった。
質問も多いので、当時の日本株市場についてもグラフを呈示しよう。

1970年代は石油ショックなどのあったインフレの時代だ。
インフレ基調の時代はプラザ合意のあった1985年まで続き、この後の円高とともにいったん終息した。

ここでのポイントは1点、実質ベースで見てTOPIXがどう動いたかだ。
これにはTOPIXをCPIで除して、実質ベースのTOPIXを計算してみればよい。

TOPIX、CPI総合、実質ベースのTOPIX(1969年12月=100)
TOPIX、CPI総合、実質ベースのTOPIX(1969年12月=100)

ここで見ておきたいのは、実質ベースのTOPIX(黄)が1980年以降もっぱらTOPIXの動きに連動していること。
CPI(赤)が横ばいに近かったのだから当然のことだ。
問題は1970年代だ。

TOPIX、CPI総合、実質ベースのTOPIX(1969年12月=100)1970-1985年
TOPIX、CPI総合、実質ベースのTOPIX(1969年12月=100)1970-1985年

以前示した米国株市場と似た動きをしているように見える。
70年代初頭に名目株価が上昇後下落し、その後、名目ベースでは持ち直している。
一方、実質ベースでは下落後もほぼ横ばいが続き、上昇基調を回復するのに1980年代初めまで待たねばならなかった。

米国株との違いは2つ:

  • 日本にはニフティフィフティバブルがなく、初めの下落幅も小さかった。
  • 名目株価下落後の実質株価は、米国が下落、日本が横ばいだった。

今後の日米市場が1970年代を繰り返すとする根拠は何もない。
でも、何となく似たところを想像させるところもあるのではないか。