【輪郭】3つのシナリオ-2026年年央見直し
昨年末、2026年以降の主に株式市場について3つのシナリオを検討した。
半年が過ぎたところで、どのシナリオの確率が高まったか、所感を述べたい。
昨年末に想定した3つのシナリオとは
1) 経済良好、米市場10%上昇
2) 米市場20-30%上昇、後30-40%ドローダウン
3) インフレ高止まり、米市場調整またはわずかに上昇
これらのどれかを予想したというわけではなく、典型的なシナリオを列挙してイメージを持っておこうという趣旨だった。
上半期S&P 500は9.5%上昇、TOPIXは17.1%上昇だった。
まだまだ先はわからないというべきかもしれないし、イラン紛争というワイルドカードがあったことを考えれば出来すぎというべきかもしれない。
ただ、日米両市場を見ても、すぐにピークアウトを思わせる材料が少ないこと、特に3月末以降に急回復したことなどを考えても、上昇部分についてはシナリオ2)が近いように思える。
近時の上げが大きいというだけの理由しかないのだが、いつ来るかはわからない(昨年末には「年後半から2027年中」と想定)ものの、ドローダウンも大きめになるのではないか。
シナリオ2)を想定するなら、1972年ニフティフィフティ・バブルをイメージするとよいだろう。
その後はシナリオ3)が続くというのが1970年代だった。
年初に示した処方箋は
1)ならば、株がいい。
2)ならば、債券(待機場所)も持っておく。
3)ならば、株やコモディティ(資源)関連。
というものだった。
これも変更はないだろう。
長期投資の視点で言うなら、リスク資産がそう高くないうちに、自分が理想とするポートフォリオの配分(例えば、いわゆる60/40ポートフォリオなど)を実現し、それを維持、微調整するぐらいがいいのだと思う。
今は株価は最高値圏だから、最近投資を始めた人はリスク資産のウェイトがまた足りていないと考える人もいるのではないか。
気休めにすぎないが、シナリオ2)の確率が高まったのなら、この先出遅れを取り戻すチャンスがあるのかもしれない。
ただでさえ魅力的なテーマが存在し市場の雰囲気に飲み込まれやすいような環境だ。
焦って高値掴みせず、冷静に好機を見極めたいところ。
同時に、チャンスが訪れないケースでの痛手を深くしないためにも、フィクストインカムにもアンテナを立てておくとよいように思う。
山田 泰史横浜銀行、クレディスイスファーストボストン、みずほ証券、投資ファンド、電機メーカーを経て浜町SCI調査部所属。東京大学理学部化学科卒、同大学院理学系研究科修了 理学修士、ミシガン大学修士課程修了 MBA、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
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